「真理のみ」 (原題 「THE TRUTH IS」)
~SRI H.W.L.POONJA
崎山綾子翻訳
第10章 空家の盗人 ☆Part2-a
(サイト管理者より・・・・画面構成の都合上、章全体を複数ページに分割して掲載します。用語解説は各ページ末に収録)
第10章は全体が長大なので、小見出しごとに☆Part分割したファイルを更に、a,b,c...と細分割して掲載します。
前ページ(Part1)からの続き・・・・
マインド、思考、精神的重荷
純粋なマインドはノーマインドとしてハートからやって来る。
これが意識だ。
マインドが汚されるのはマインドが動いて欲望が起こってきたときだ。
これが束縛で、永遠でない何かを望んでいる、
至福でない何かを欲しがっている。
「私は平和だ」という思考の動きでさえ平和を乱す。
あなたの本質は動かない、動けない、
意図としてのマインドだけが動く。
マインドが静かなとき、自由は「ここ」にある。
マインドがあるところに二元性があり、過去がある。
マインドがないところに自由がある。
マインドとは対象化する力だ。
マインドは対象に触れるときのみマインドとなるからだ。
マインドは最悪の汚染だ。
なぜなら愛からあなたを切り離す時間の観念だからだ。
マインドはサンサーラ、子宮から子宮へのサイクルだ。
マインドは説明だ。
だから思考によって説明することができないものを見なさい。
マインドはあなたの欲望だ。
マインドを困らせるのはあなたなのだから、マインドの責任ではない。
思考と精神的重荷があなた自身の美しさを破壊する、
マインドの古い邪悪な習性が死ぬ過程はゆっくりだ。
あなたはあなた自身の概念に扇動されるが、
それらは無で存在しないということを知りなさい。
最も重要なことはマインドは思考にすぎないと理解することだ、
そして、マインドはあなたが欲しいものをすべて創り出すことができるということだ。
マインドは乞食だ。
「欲しい」という観念があなたを乞食にする。
唯一「真我」でいると、乞食になろうとしてもなれない。
エゴの托鉢の鉢を捨ててしまいなさい。
王座はあなたのものだ。
自由はマインドが火葬に付されたときだ。
マインドの絶対的破壊が自由だ。
そのとき、マインドはノーマインドだ。
自由が欲しいと決心して、「それ」にマインドを降伏させなさい。
マインドを差し出したなら考えるのをやめなければならない。
苦しみに再び落ち込まないと固く決心をすることだ。
マインドとは動きで、欲望を創りだす。
そうするとその欲望に向かって動いて行くことができるからだ。
過去と未来に関係を持つとマインドの遊びが始まる。
マインドを遊ばせない、
それは水だ。それは海とは何の違いもない波だ。それは完全だ。
口では言えない悲惨や苦しみが起こって来るのは悪魔のマインド、エゴと同一化したときだ。
だから海として遊んで、個的な波だと考える傲慢さを捨てなさい。
海に、真我に目覚めていなさい。
そうすると盗人エゴはマインドハウスに入ることはできない。
マインドによい仕事を与えると楽しい友達になるし、
感覚の対象や快楽に向かって導びくと恐ろしい敵になる。
真我に向かってマインドを導くことがよい仕事だ。
Q:マインドが私を騙して遊んでいるし、霊的な経験を創り出していると悟ったとき、私は深い沈黙の中にいました。
これはよい理解だ。マインドを追跡してトリックを知った。誰がトリックを演じているのか知ったなら、それはあなたを騙すことはできない。どんな種類の経験もマインドのトリックだ。
あなたにとってこの経験は非常にすばらしい。友達やグルに話して聞かせなさい。彼らも又、感謝するだろう。というのも人々は経験が全く存在しないところを見たことがないからだ。
全ての人がどのようにエネルギーが尾てい骨からハートへ、更にそのかなたに昇って行くのか聞きたいのだ。そうして彼らは、あなたにこれが最後に起こることだと確信させる。しかし、クンダリーニを追いかけると「それ」を見失う。
Q:私が平和に満ちているとき、これらの経験が起こるのに気づきました。
これは間違った文章だ。なぜなら、「平和」に満ちていたら何も起こりえないからだ。「平和」に満ちていたらこれ以上何が起こりえるかね。
「平和」に満ちていると気づいていることがマインドのトリックだ。さもないと、どうして気づけるのかね。何かがあなたの前にあって始めて気づくことができる、肉体としてあなた自身を主体化し、あなたの前に気づかれるべき何かとして存在する「平和」を対象化した、これがマインドのトリックだ。
今、内側も外側も気づくべきでないのだからあなたは正しく気づかなかった。内も外もどこも見ないことによって、マインドのトリックを調べなさい。
私が言っていることを理解したなら、全てが終わりだ。どこも見ないこと!!もしあなたが理解したなら何が見えるかね?「ここ」にはトリックは存在しない。
どこから「私」がやって来るのか、誰もこれを教えていない。だからここで見つけだしなさい。「私」の源泉に顔を向けなさい。
やりなさい!瞑想するのではない。努力に頼るのでもない、やりなさい!そして、次に何が起こるか言ってごらん。
Q:私は多くの精神障害を経験しています。助けて下さいますか?
あなたの嫌いなことを経験すると精神障害を引き起こす。あなたの欲望を満たすように努めなさい。なぜなら、それを抑圧するとそれは脳のどこかに居ついて、眠ることができなくなるからだ。
だから、マインドに何も保持しないことだ。できる限り人生を楽しみなさい。全てを楽しんだら、この世の一時的快楽を越えた他の何かがあるに違いないと気づくことになる。一時的な快楽には骨と皮が必要だが、それらに依存しない幸福があるのだ。
この幸福を見つけたらあなたは静かに座って、骨で埋まった墓場(過去)に戻って行くことはないだろう。ほとんどの人が毎日墓場に滞まっている。一度至福を知ったなら、この至福に魅せられてその中に深く深く引っ張られていく。
心配することはない。ここでただ静かにしていなさい。マインドを過去の障害に連れ戻さないことだ。マインドが外に出て行くときには、それに掴みかかりなさい。そうするとかっての障害に戻って行けない。ライオンでありなさい。ライオンのように振る舞いなさい。
マインドを過去につれ戻さないこと、それが全てだ。