出来の悪い信奉者のサイト管理人がギリプラダクシナをどう捉えているか?・・というと、実は実際的な効用も大きいのである。
事実それはウォーキング・ハイであるし、足腰を鍛える身体技法の王様とも言える。アルナーチャラ滞在中の私の生活信条は「食って寝て歩いていれば充分」と言うものであるが、果たして動物としての存在をもっともシンプルに突き詰めたら、そこに行き着くのではなかろうか?(もっともセックスはこの際考えない事にするが・・笑)。
生物が活動するのは実は「食べるため」だとも言えるわけで、それ以外は「寝ている」のがもっとも適切なすごし方とも言える、そして2本足歩行動物の我々にとって「活動する」事の最大のベースはこの「歩く事」に他ならない。
動物はそれだけで文句は言わないのだが、何故か人間はそれ以上のところに「価値」を求めるように出来ている、その価値の最たるものがもしかしたら「解脱」だの「悟り」だのというけったいな物であるのかもしれない。
そして「苦しみから解放された状態」が解脱とか悟りであるとしたら、その状態を「獲得・達成」するために、あれやこれや「悩み迷い苦しむ」わけだが、よくよく考えたら「苦しみから解放されるために苦しむ」のは非常に馬鹿馬鹿しいではないか、最初から苦しまなければいいのだから!!
・・・かくしてギリプラダクシナにしても、余計な事は考えずにただ只管(ひたすら)歩けば良いのである。
~シリウス・マハナンダ「アルナーチャラ滞在日記」より抜粋
というような長広舌な能書きはさておき、実際にこのギリプラダクシナを実践体験し、あるいは「はまってしまった」人たちのインプレッションを、硬軟取り揃えて紹介します。
これから現地を訪れて「実際に歩いてみよう!!」と思われる方には大いに参考となることでしょう。
Part1 故・柳田侃先生(日本ラマナ協会会長・甲南大学名誉教授)の手記より