知人S.Yさんから寄せられた手記(サイト管理人に拠るリライト済み)




インドの聖者については、それまで何人かの名前を聞いていましたが、ラマナ・マハラシについては全く存じておりませんでした。

しかし人生で2度目となるインド旅行を計画中に、お導きであるかのように「ラマナ・マハルシの臨在」サイトに辿り着きました。

そこでサイト管理人さんが勧められていた、ポール・ブラントンの「秘められたインド」を読みましたら、
ラマナがおられたティルヴァンナーマライに行ってみたい!!・・・という気持ちが強くなり、旅行の後半を南インドで過ごす事に決めました。


ティルヴァンナーマライへは、バンガロールからアシュラムに手配して頂いたタクシーで向かいました。

夜の闇に浮かぶアルナチャーラ山を見つめながら、ティルヴァンナーマライ市街に入ったのは23時を過ぎた頃の遅い到着となりましたが、問題なくアシュラムの宿泊施設にチェックインできました。

建物はアシュラムから道路を隔てた側にあり、比較的新しく、部屋も広々としていて清潔で快適でした。



  




翌日からは、敬虔かつ熱心なラマナ信仰者の方々と一緒にアシュラムのホールで詠唱や礼拝に参加したり、近代的な図書館で日本語
のラマナに関する資料や本を読む毎日でした。

そして何よりも私が心待ちにしたのは、アシュラムでの食事

バナナの葉に盛られるカレーやパン、ご飯は最高においしかったです・・今までレストランで食べたインド料理は少量でも胃がもたれてしまうのですが、アシュラムの食事は3度いただいてもそういう問題はありませんでした。午後のチャイも最高でした。









ギリプラダクシナにも挑戦しました。

朝5時半に出発。ひとりで行うのは多少不安でしたが、早朝から車や人通りもあり、怖くなかったです。

裸足で行うのが原則なのでしょうが、町に入ってからはサンダルを履きました。臨在サイトにまとめられたギリプラダクシナガイドをメモしていたお陰で迷子にもならず、無事に最後まで歩くことができました。



一週間のアシュラム滞在があっという間に過ぎてしまい、いよいよティルバンナーマライ最後の日。


その日何よりも離れがたく思ったのは、アシュラムからすぐそこに見えるアルナチャーラ山でした。

この山を見つめていると涙がぽろぽろ出てきてしまうのです。



全く予期していなかった自分の感情に困惑し、ちょっと自分がおかしくなってしまったのでは?・・・とさえ思いました。







私がインドへ出発したのは、ちょうどコロナ禍が加速していく頃でした。

そもそも出発当日の空港で、インド政府が次の日から「日本からの渡航者のアライバルビザ・E-ビザの発給を一時的に停止した」ことを知りました・・・私のビザは既に発行済みのE-ビザだったので入国できたのです。


そして帰国はインドのロックダウンが始まる3日前でした。

アシュラム内でも海外からの滞在者の帰国ラッシュが慌ただしくなり、フライトがキャンセルされて動揺されている方も少なからずいらっしゃいました。

そんな渦中にあって、滑り込みのような形でティルバンナーマライに滞在し、
アルナーチャラを実際自分の目で見ることが出来たのは幸いでした。



「ラマナ・マハルシの臨在」サイトには本当にお世話になりました。

私のようなラマナ初心者にとってもわかりやすく、細やかな説明やアドバイスにあふれておりとても助かりました。改めてお礼を申し上げます。


またアルナチャーラからのお招きがあることを祈って・・・・。







S.Yさん撮影の画像