「真理のみ」 (原題 「THE TRUTH IS」)

 

〜SRI H.W.L.POONJA

崎山綾子翻訳

 

 

 

第8章「あなたがどこにいようとも私はあなたといつも一緒にいる」☆Part3

(サイト管理者より・・・・画面構成の都合上、章全体を複数ページに分割して掲載します。用語解説は各ページ末に収録)

☆Part1☆Part2

 

 

 

前ページ(Part2)からの続き・・・ 

 

 

 

Q:私は完全に成しとげたと思います。今私はどこを見てもあなたの顔が見えます。

     

 

 

 誰かと恋に落ちたら、その人の顔がどこにでも見える。そして愛が非常に深い時、あなたが見るものは何でも最愛の人に見える。そして「それ」になる。その時、最愛の人との一体化が起こる。

     

 

 

 

Q:私の足でさえ、地面に着いていません。

     

 

 

 これもまた本当だ。重さを感じないのであなたは飛んでいるように感じる。私はあなたがここにやって来て大変嬉しい。THANK YOU.

     

 

 

 

Q:あなたが下さったこのダイヤモンドを持って世界に戻り、それをサンサーラの中でテストする時が来たように思います。

     

 

 

 グルが持っているものは何でも、彼が準備ができたと考える人に、グルは手渡す。グルはそれに値すると彼が決めた弟子に全てを手渡すものだ。これについての話をしてあげよう。

 

 

 

 

 中国に一人の聖人がいた。彼は彼の後継者を選ぶ時が来たとコンテストを行うことにした。

 

 ガーサ:最も秀れた仏法の真髄について述べた弟子が聖人の衣と托鉢の椀を勝ち得るのだ。昼夜を分かたず、寺の学識のある弟子たちは、本堂の黒板に彼らのガーサを書いた。

 

 この時非常に謙虚な一人の男がいた。彼は文盲で寺の下働きをしていた。夜遅く彼は全ての仕事を終えた後で本堂に行き、この大騒ぎは何かと尋ねた。

 

 「グルが最も秀れたガーサを書いた人に彼の衣(けさ)と托鉢の椀を手渡すのだ」と告げられた。

 

 「どれが今までに一番良いガーサですか?」と彼は尋ねた

 

  非常に賢明な高弟が言うには、

 

 「マインドの鏡をいつもきれいにしておきなさい。そうすると埃がたまらない。そうするとあなたは自由になる。」

 

 そこで、この謙虚な下男は返答した。

 

 「鏡のないところに埃はたまらない。」

 

 

 このガーサが他のガーサと混じって書かれていた。真夜中に聖人がガーサを見ようとやって来た。彼が下男のガーサをみた時、彼は彼の後継者を見つけたと知った。

 

  そして彼の所に行って彼の僧衣と椀を与えて、夜通しできる限り速く走って見知らぬ所に行くように、と言った。なぜなら、寺の高僧たちが彼を見つけたら彼を殺すかもしれないからだ。こうしてこの下男は寺を去っていった。

 

 次の朝グルが裸でいるのを見つけて、高僧たちは怒りに狂って何が起こったのか調べ出した。2〜3時間後彼らは下男を捕まえて、グルの唯一の所持品を盗んだと追求しはじめた。

 

 彼は言った、「この椀と僧衣はあなたに渡すが、私のグルが私に与えてくれた光を奪うことは決してできない。」

 

 

 サットグルはあなたのハートに、宇宙の全存在のハートに存在するので、本当の贈り物であるグルの教えは盗むことはできない。

 

 

   鏡をきれいにしようと努力しないことだ。

   鏡はいつも汚れるものだ。

   鏡がなければ、たまる埃もない。

   あなたは真我でないという傲慢さを取り除きなさい。

   鏡を捨てて、全てが真我だと悟るほうがよい。

   この悟りがダイヤモンドでグルからの贈り物だ。

 

 

 さて、このダイヤモンドをテストする必要はない。あなたは同じで世界も同じだ。サンサーラとニルヴァーナは何の違いもないので、恐れることはない。

 

 

新しくなって帰りなさい。起こって来る全ての状況に直面しなさい。

 

 

 

 

Q:私がヨーロッパにいる間どのようにしてあなたに仕えることができますか? あなたの為に何ができますか?

     

 

 

 あなたができることは、街を歩いている時あなたの後ろから従って来る人は誰か? あなたが眠っていてもあなたから決して離れない人は誰か? 目覚めていようが、眠っていようが、夢を見ていようが、あなたの活動の全てに気づいている人は誰か? 話している時、舌を動かすだけの力を与えているのは誰か? を見つけ出すことだ。

 

 あなたが見る時、目の網膜の後にいる人は誰か見つけ出しなさい。

これを私の為にやってほしい。これがあなた自身の真我と接触し続けることだ。

     

 

 

 

Q:「それ」から顕われる情勢の中で起こってくる責任についてはどうなるのですか?

     

 

 

 あなたが言っている責任というのは、エゴ−マインドからやって来る。

現実にはあなたには何の責任もない。

 

「それ」があなたの行動の責任をとるだろう。

 

 

 

 

Q:あなたに会って以来、全てが夢のようにみえます。

     

 

 

 ラクナウにやって来る前は全てが本当のように思えた。

しかし今、それは夢だ。これがあなたが「家」に戻った時に得られるレッスンだ。

 

 

   マインドがあなたに本当だと告げた時のみ

   物は本当に見える。

   しかしマインドがない時、これは全て夢だ。

 

 

 少数の人がこの現実を夢だと経験する。夢を見ている時、全てが本当のように見える。夢の中であなたに飛びつく虎は本当に見える。それは夢の中では本当だ。夢を見ている人でさえ本当に見える。

 

 しかしあなたが目覚めると、虎を恐れることはない。なぜならそれは決して存在しなかったのだから、それは夢の虎にすぎない。

 

 これは全ての人に言えることだ。誰もがこの夢を恐れている。なぜなら誰もそれは本当ではないと理解しないからだ。

 

 

   やって来るもの全ては夢だと理解しなさい。

   夢のタイガーを恐れないこと。

 

 

 

 

Q:それでは、私は家にいて二度とラクナウに来る必要はなく、起こるがままに人生を生きるべきですか?

     

 

 

 そうだ、起こるがままに人生を生きなさい。もし「それ」があなたをラクナウに連れて来るならラクナウに戻ってきなさい。

 

 

   起こるがままに人生を生きなさい。

    しかし、それに巻きこまれないことだ。

    やってこさせなさい。拒絶することはない。

    何もやってこないなら満足して静かに座っていなさい。

    これが本当の教えだ。

 

 

 

 

 

第8章 「あなたがどこにいようとも私はいつもあなたと一緒にいる」 終了

 

 

 

 

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