「真理のみ」 (原題 「THE TRUTH IS」)

 

~SRI H.W.L.POONJA

崎山綾子翻訳

 

 

 

第12章 巧みに世界で生きること ☆Part1

(サイト管理者より・・・・画面構成の都合上、章全体を複数ページに分割して掲載します。用語解説は各ページ末に収録)

☆Part2 ☆Part3

 

 

 

 

巧みさの精髄


   

  
  

      やって来るものはやって来させなさい。

  留まるものは留まらせなさい。

      行くものは行かせなさい。
   いつも静かにして、真我を崇拝しなさい!
   これが世界の様相の中で巧みに生きることの精髄だ。
      どんな活動をしていようとも、あなたは真我だといつも知っていなさい。
  幸福で美しい人生を生きる方法は、
  来るものは受け入れ、やって来ないものは気にしないことだ。

     事がやって来たら、楽しんで、幸福でいなさい。
  至高のパワーによってこのドラマを起こらせなさい。
  そうするとその力があなたの面倒をみる。
  幸福で、自由でありなさい。
  あなたが幸福なら、全てが幸福だ。あなたが苦しむと全てが苦しむのだ。
  マインドが悪臭を放つと他の人にも影響を与える。
  平和、光、知恵、意識の中で幸福でいなさい。
  これはあなたの責任だ。幸福で慈愛に満ち、自然と協調して生きること。
  これが生きていることを価値あるものにするのだ。
  ハートから始めて、ハートから全てが起こって来ると見ていなさい。
  いつもこれを実践し、いつも「これ」でありなさい。

     巧みさと傲慢さは同時に存在することはできない。
  傲慢さがないと全ては巧みにうまく行く。
  一体性に顔を向けなさい。
  全ては一つだと見ることがノーマインドだ。
  これが存在の純粋な状態であり、真我である。
  あなたが全てと一つであるなら、何にも執着することはない。
  執着が全体からあなたを引き離す。
  あなたが「他人」をつくりだすと全体から分離する。

  蓮の花が泥水に触れないように
  世界をあなたのハートに招いてはいけない。
  忙しさに煩わされない限り
  世界で忙しく働くのは問題ではない。
  
  あなたの周りの環境は非常に重要だ。
  緊張のないところにいなさい。
  内側と外側を騒がせる状況を避けなさい。
  心安らぐ場所や生き物と一緒に留まりなさい。
  愛と美と平和に満ちた環境が必要だ。
  あなたの部屋や身体でさえ平安に保ちなさい。
  愛と静けさがあれば十分だ。

      他人への悪口は自分への悪口と同じことだ。
  他人を誉めることは自分を誉めることだ。
  言葉には大きな力がある、だからふさわしい言葉だけを使いなさい。
     頭脳から話すことは苦痛で、ハートから話すことは快楽だ。
  だから、頭を閉じて、ハートを聞きなさい。
  どんな存在も困らせないこと、どんな存在にもあなたを困らせないこと。
  誰にも怒らないこと!歯が舌を噛んでも、舌は歯を怒ったりしないように。
  
   「満足すること」は絶対に必要だ。
  現在の満たされない欲望の為にその印象は未来の状況に復活し
  あるいは来生に生まれ変わってくるのだがら、
  唯一無限の空間を望みなさい。
  それ以外の欲望は起こらせて、それらは無から起こって来るのだと見ていなさい。
  そうすると波が必ず海に戻るようにそれらは無に戻っていく。

      スクリーンの映像を追いかけないこと、
  賢明でありなさい。
  どんな犠牲を払ってもあなたの平和を失わないことだ。
  物事は起こって消え去るものだから、それに捕まらないことだ。
  平和がもっとも重要だ。
  リーラの中で幸福でいなければならない。
  「ここ」、この瞬間には問題はない。毎日の生活はこの瞬間の連続で、
   そこから抜け出すことはできない。
   この瞬間に過去と未来の問題を招待して試してごらん。
     それらは「ここ」に触れることができない、
  だから、今やるべきことは今やりなさい。
  昨日や明日に触れないことだ。

     何かに「成る」という考えを取り除きなさい、
  あなたは「ある」ことだ。
  「成る」ことは努力、「ある」ことは無努力。
  あなたはいつも「それ」、
  そよ風のようにありなさい。
  庭にもゴミため場にも関係なく吹き抜けていく。

     世間の活動から逃げ出さないことだ。
  いつも「私は真我」を内に守って、スクリーンとして留まりなさい。
  スクリーン上に投影された活動が起こっているのだ。
  あらゆる活動のさ中で静かにしていなさい。
  「私は内なる家にいる」と知っていなさい。
  あなたの仕事は静かにしていることだ。

     あなたが目覚めない限り、「全ては夢だ」と断言できない。
  真の目覚めの状態では、知恵の状態では、
  夢の対象があろうがなかろうが問題ではない。
  無は夢の対象に影響されることはない。
  海は十億もの波が踊っているのに不平を言ったりしない。
  だから、思考が起こったり、消えたりすることに無関心でいなさい。
  何にも執着しないのが内なるホームにいることだ。
  思考が起こるのは許しても、着地させないことだ。
  思考が着地すると対象に対する欲望を連れて来るからだ。
  対象に対する所有欲を連れて来るからだ。
  狂気を連れて来るからだ。
      選択は二つある!自由か狂気か。
  「私は自由で幸福だ」を選びなさい。

 

 

 

 

 

次ページ(Part2)に続く

 

 

 

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