危機管理・交通事故 

 

 

 

さてインドといえば治安の状況を心配されることも多々あります。

ラマナアシュラム周囲でも、泥棒・空き巣・強盗の類に関する注意喚起はこれまで何度もなされてきました・・「臨在サイト」でもその辺りについては現地の要請を受けて情報と対処を掲載して来ました。


ところで昨今はそういう事件だけではなく、インドの高度成長経済の大発展期に伴いましてモータリーゼーションの一般普及状況も目を見張るものがあり、田舎の門前町だったティルヴァンナマライにあっても例外ではありません。

・・・ということで近年「交通事故」による被害も少なからず発生し、外国人滞在者が事故に巻き込まれるケースがあるようなので、この場を借りて注意喚起しておきたいと思います。

 

ラマナアシュラムは決して人里離れた深山幽谷の地にあるわけではなく、正門前の道路の交通量は予想以上に多いです。

2015年追記  14年秋に正門前道路の「幅員拡張」工事が施工され、以前より道路幅が広がったため「道路を横切る」のが一層危険になりましたので要注意です。

 

 

実際にあったケース(その1)

オートリキシャ乗車中にワゴン車に追突された年配のフランス人女性が、衝突の際に車外に転落したようで、

「頭蓋骨骨折、肋骨数本骨折・一部が肺を損傷、手首複雑骨折」の重傷でバンガロールの病院に搬送・・・現在本国に送還され治療中。


実際にあったケース(その2)

カナダ人女性が早朝にアシュラム近くの道路脇でギリプラダクシナのために友人と待ち合わせ中に居眠り運転のタクシーが暴走、スピードブレーカー(減速させるため道路にわざと凸状ラインを複数設置したもの)に減速せず乗り上げた反動で跳ね飛ばされ脚部に負傷。

バンガロールに搬送され、当初の所見では特に重傷ではなかったのだが大変不幸なことに、当日バンガロールで負傷者多数の大事故が発生し、同じ病院に搬送された為治療が後回しに・・・・

その結果「壊疽」にかかり已む無く切断せざるを得なくなった。


実際にあったケース(その3)

 

バイクを運転中の外国人女性が、追い越しのために対向車線を大きくはみ出した路線バスと正面衝突して即死。

 

 

・・・以上3つはかなり重篤なケースですが、とにかく昨今のインドの交通事情は地方では「殆ど無秩序状態」といっても過言ではないです。

特にバイクが凄いのですが、とにかくインド人のドライバー達には「歩行者優先」という意識は全く無い上に(ただし牛には道を譲る・・牛の傍にいるのが一番安全かも?・・笑)、

「全く予想外の信じられないような方向と角度でこちらに突っ込んでくる」



のは日常茶飯事ですので充分注意が必要です・・・小さな接触などは私自身も数回やられています。