アシュラムのドレスコード他に関する補足説明&私的考察

 

 

 


 

 

☆アシュラムからの注意喚起その1

 

 

アシュラムの「ドレスコード」についてはこんな風に説明されています。

 

 

 

 


・・・要するに神前に於いて「不敬と見なされない良識的な服装」ということですね。

 

もちろん堅苦しいフォーマルな服装である必要はないですが、過度に軽々しい印象を与えるもの・・とりわけ我々外国人にありがちな「ヒッピーもどきスタイル」は決して歓迎されませんし、女性は治安上の意味でも「できるだけ肌の露出がない」服装であることが望ましいです。(Tシャツもあまり良く思われません・・その場合はショールを巻いたりすれば大目に見てはもらえるようですが)


 

サイト管理人の所見では、日本で春先~初夏にかけてちょっとした外出や人に会う用事の際に着るようなカジュアルな服装・・できれば「白基調の地味目のデザイン」のものならば、特に問題は生じないように感じられます。

あれこれのインド服を持っているならそれが最も無難ですが、現地に行けばアシュラム周辺の店で購入できるので、わざわざ日本で事前にインド服を調達するには及ばないと思われます(手間も費用も余計にかかる)。


最後の文章は結構シヴィアな内容で大意としては、

 

好ましからざる服装の者は退去を要請するかも?・・だから注意されたし」

 

・・ということですね。


服装やそのほかのマナーに関して、外国人がついうっかり知らずにやらかしてしまう「悪意のない失敗」はアシュラム職員は大目に見てくれる・・としても、参拝に来ている篤信家のインド人から注意される場合もあるので、指摘された場合は素直に従うべきでしょう。

 

 

 

 

☆アシュラムからの注意喚起その2


 

 

ゲストルームの提供についても、こんな風に書かれています。

 

 

 

 

 

まあ確かにアシュラムゲストには、「ラマナアシュラムに何をしに来るのか?」が問われるわけで、第1義的にラマナ=アルナーチャラへの純粋な動機である事がもっとも望ましいのは当然であり、周辺に数多ある「その他のあれこれ」へ参加する?・・のが主目的ならば、「他の宿を探しなはれ!!」ということなのでしょう(笑)


「食事に関する私的考察」でも言及したように、アシュラムのゲストとして滞在許可を頂いて生活するという待遇に相応しい生活態度が要求されている・・ことは言うまでもありません。


これまでそういうことは全インド的な宗教マナーの「不文律」として、暗黙の共通了解事項として機能してきましたが、昨今ではそういう事柄を「明文化」する必要が生じてきた・・という御時世なのでありましょう。

 

 

 

 

☆アシュラムからの注意喚起その3

 


 

「ラマナアシュラムに何をしに来るのか?」

 

 

 

 

これもまた同じような内容ですね。
 
昨今ではティルヴァンナマライも「俗化傾向」が著しい・・ことの反映なのかな?・・・と思われます。

ラマナアシュラムは事前に申請すれば誰であっても「最低3日間の部屋と3度の食事」を提供してもらえる・・ということを逆手にとって、ティルヴァンナマライ観光の拠点にしよう・・・という不届き者も少なからず存在する、というわけです。


 

 

 

 

サイト管理人によるこれまでの滞在経験からの私的考察

 

 


これらの文章が登場したのは2010~11年ごろであり、現地在住の知人たちの話によれば、こういう文章を提示せねばならない位の「芳しからぬ」状況が出来していた・・・そうです。
 
事実サイト管理人自身も2011年の滞在期間中にビッグテンプル入り口で服装チェックによる「入場拒否」を食らい(初体験・・過去には全く問題にならなかったのですが)、以降それまでのトレードマークだった?「Tシャツ・短パン・首にタオル」のスタイルを撤廃し、アシュラム内では「インド服上下」を着用するようになった経緯があります(笑)。↓

 

http://sirius02.blog6.fc2.com/blog-entry-795.html

http://sirius02.blog6.fc2.com/blog-entry-798.html


 

 

ところが今回紹介した3つの注意喚起の文章は、現在では「あんまり目立たない」ように?提示されている・・・のが、何とも不可思議だったりします。

 

 

以前はアシュラムの公式サイトでも「ドレスコード」についてのファイルが掲載されていたので臨在サイトからもリンクしましたが、いつしか削除されています。

また同じ文章が「アシュラム総合紹介パンフレット」にも記載されていますが、現在はこのパンフ自体が品切れでなかなか目にしなくなってしまいました。


現状では唯一、アシュラム・オフィス入り口付近の窓際に、小さな「注意書き掲示板」として表示されているだけ・・なので、案外気づかずに過ごしてしまう人も少なくないかもしれません。

それだけに外国人としては、これらについて理解が足りないまま到着して、そのまま滞在してしまう場合もあることでしょう。


 

さてどうしてそれらが「目立たない感じで」しか提示されていないのか?

 

・・・以下はサイト管理人の「私的見解」ですが、訪問される場合には参考にしていただければ誠に幸いです。


 

 

アシュラムゲストは常に立ち振る舞いや生活態度をしっかり観察されている・・・?


 

 

 

うがった見方をすると案外これは訪問者として「試されている」のかもしれない?・・・のです。

注意深い人ならこれらの提示にも気が付くはずだし、そもそも真摯な意思の元に聖域を訪れ滞在しよう・・・というからには、

 

「『畏きもの』に対して敬虔なる態度で臨む者は、誰からも示唆されるまでもなく、それが挙措動作に表れて然るべきである。」

 

という前提で、訪問者を観察している・・・のかもしれないのです。


 

実際に初めての訪問・滞在に対しては、どのような生活態度の者であろうともほぼ公平に遇されます。

しかしリピーターとなったときの「待遇の度合い?」には結構差がある?のは事実であり、こういうような形で訪問者を評価していることが関係してくるのかもしれない・・とも思われるわけです(笑)。


格言に曰く、「郷に入らば郷に従え」・・・やはりアシュラム訪問・滞在にあってはこの格言に従うのが良識といえるでしょう。


もちろん「ラマナ=アルナーチャラの臨在と恩寵」は全く無条件に誰に対しても働きかけられる・・・のは事実ですが、実際問題として訪問者を観察し評価を下すのはアシュラム幹部なのですから。


彼らに「いかように評価されるか?」が、2回目以降の訪問・滞在に大きく影響してくる・・わけでもある(滞在許可日数・延長の可否など)ので、やはり相手の不興を買うような生活態度で過ごすのは不適切である・・ということはしっかり念頭に置くべきでしょう。