長沢哲夫氏による詩~「ラマナ・マハルシの教え」後書きより
アルナチャラ
ラーマナアシュラムの瞑想室
ラーマナの前に坐る
一つの言葉がくり返される
”私とは・・・・?”
アシュラムの食堂
南インド風の豊かな食事
バターミルクをすすりながら
一つの言葉がくり返される
”私とは・・・・?”
アルナチャラをまわる田舎みち
アルナチャラをながめ
アルナチャラと口ずさみ
アルナチャラを想い
アルナチャラに礼し歩きながら
一つの言葉がくり返される
”私とは・・・・?”
雲一つない青空が
はてしなく広がる平らな大地と接するところに
陽がかたむきはじめ
みるみるうちに赤くそまっていくのを
アルナチャラの小さな岩に腰をおろし
ながめる
アルナチャラ 火の丘
アシュラムにもどり
ラーマナの姿の前に坐る
”私とは・・・・?”
ラーマナが暮らし 息をひきとった小さな小屋
まわりの静けさよりも静かにたたずむ
ラーマナの笑みの輝き
アルナチャラ
目に見えないさまざまな光がたむろしている
アルナチャラ 限りなくまばゆい光
人がうまれ そこに死んでいく
世界がうまれ そこに消えていく
アルナチャラ 光り
心のむくそこに消えることなく輝き続ける
”私とは・・・・?”
とさぐる心のおくそこに
アルナチャラ
アルナチャラ
アルナチャラ ラーマナ